2012-12-09 (日)
10月から数件の税務調査が続いています。
12月にはいり世間がドタバタだというのに税務調査はおかまいなしです。
当事務所では書面添付といって税理士がクライアントの帳簿および決算をいかに
精査しているかを記する書面を税務署に提出しています。
いわゆる税理士の税務署へのアピールなのですが、税務署もチェックを簡潔にすすめ
たいために書面添付を税理士に推進しています。
しかし税理士にとってはこれがなんとも面倒で手間がかかります。
クライアントのチェックをいかに税理士がこと細かく見たのかを明記し署名押印
するので責任もあります。よほどクライアントとの信頼関係ができていないと
なかなか書けないのが事実です。
うちのクライアントは法人9割の確率で書面添付を行っております。
これがあると税務署も税務調査をすぐに開始することはできず先ず税理士に
意見聴取しなければなりません。そこで税務調査をするかどうかを再び検討
することになるのですが、今回某法人の意見聴取の後なお調査を依頼されました。
それはやはりクライアントの収益力にあります。
中小企業のつづく不況下において税務署にとっては売上金額と営業利益にパワーの
ある会社は調査するには魅力的です。
それにしても早くきりあげてねと話していたにもかかわらず12月に突入し大きな問題も
なく過ぎていきます。うちのクライアントの社長は人間がよくできていて器が大きいので目くじらも
たてず、「今の世、合法的な手法なんてなんぼでもあるからな。」ってさらっとおっしゃっておられ
ました。
あと1件の調査はどうやら年越しになりそうです。あらまぁ。